東京の2Kの某アパートにて、ゴミ屋敷状態の中、死後1ヶ月の孤独死で発見され、故人に身寄りがいなかったこと、孤独死となったときに備えて保険をかけられていたことを受け、不動産管理会社からのご依頼で、今回のご依頼を承りました。
ゴミ屋敷状態に加え、電気や水道、ガスも止まっており、また、アパート自体も古く、和室で亡くなっていた為、襖や木枠等にも臭いが残り、通常よりも異臭が残る案件でした。
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- 参考記事
① 害虫駆除
水道、電気、ガスがすべて止まっており、窓枠にウジやハエが集まり、日が遮られている状態であったため、入室に伴い、感染症を媒介するハエ等を駆除し、日の光が入る環境を作りました。
その上で、作業員の方の作業空間を作るべく、ウジやハエのほか、大量発生した害虫の除去からはじめました。
② 薬剤噴霧、汚染物除去
害虫の除去が終えたら、体液などがついた状態で、害虫が部屋の中を行き来していること、除去に伴い、自分たちが触れたところから、汚染箇所を広げてしまう可能性が高い為、衛生面を考慮して、薬剤噴霧により除菌作業を行いました。
その上で、二次感染、三次感染を考慮しながら、体液等がついた汚染物を中心に、取り除いていき、汚染物の除去を進めます。
③ 仕分け分別、不要物撤去作業
今回の現場では、生活ごみが散乱していたほか、故人がお酒好きだったこともあり、空きビン・空き缶が散乱状態にあった為、資源ごみの分別から始めました。
その後、ライターやガスボンベなど、発火性のあるものに注意ししつ、分別していきました。
④ 貴重品の捜索
ご依頼を承る際、ご親戚の方か、故人が大切にされていた貴重品があるとのことで、不要物の分別を進めながら、貴重品の捜索も行いました。
⑤ ハウスクリーニング作業
今回の現場では、古い物件であった為、機材による消臭作業を行う前に、部屋全体の吹き上げを行い、汚染箇所のふき取りを行いました。
さらに、臭いがついていた壁紙なども表面部分の1枚を剥がし、清掃作業とともに、臭いがついている内装の清掃も行いました。
⑥ 薬剤消臭、オゾン脱臭機の機材による消臭・除菌作業
部屋の物を無くし、何もない状況になってから特殊な薬剤を使い再度、部屋全体の消毒消臭、ハウスクリーニングを徹底的に行い、臭いが付着した壁紙を剥がし、オゾン脱臭機を用いて最終的な消臭作業を行いました。
⑦ 原状回復
消臭作業が終われば、原状回復をしなければなりません。
フローリングも含め、壁紙(クロス)などは、大家さんとの交渉により、依頼者側で原状回復をすることになったので、リフォーム業者に原状回復をお願いします。
⑧ 引き渡し
全ての作業が完了したら、ご依頼者様への引き渡しになります。
今回依頼された捜索物をお渡しし、臭気測定機を使い、臭いがなくなったことを確認してもらいます。