今回は、東京都在住の70代男性からのご依頼でございました。
幼い頃より自分の店を持つのが夢だったとの事で、自身が30歳の時に念願だった居酒屋を開業。店舗の上に住居を構え、緩やかではありましたが右肩上がりで居酒屋を営み、子宝には恵まれなかったものの、家庭を持ち生活していたそうです。そんな中、順風満帆に思えた生活に終止符を打つ出来事が起きたそうです。ご依頼者様が60歳の時にくも膜下出血で緊急搬送。奇跡的に一命は取り留めたものの、手足に障害が残ってしまったそうです。手足の自由が利かなくなり、以前の様に働くことが出来ず無念の廃業。高齢のため店舗の片付けも出来ないまま数年が経ち、いつの間にか1階の元店舗は物置きへと姿を変え気が付いた頃には手に負えない状態だったとのこと。老人介護も限界を感じ、夫婦で施設に入ることを決意。店舗兼住宅の家は売りに出すこととなり、最後の大掃除を業者に依頼されたとのことでした。
- 参考記事
お家の状況確認
ご依頼を受けて現地の訪問見積りを行いました。
現場は、閑静な住宅街にある店舗兼住宅のお家でした。正面はシャッターが閉まっており、看板も布がかかった状態で設置されておりました。数年ぶりにシャッターを開けるとの事で、さっそくお家の中の確認をしました。シャッターが開くなり開いた隙間から空き缶が転がり出てきました。シャッターが開くにつれ全貌が見えてきました。居酒屋で使っていたテーブルや椅子、棚や冷蔵庫などは、そのまま乱雑に置いてあり、パンパンに詰まったゴミ袋が目視出来る限りで数十袋。合わせて、生ごみのような臭いが充満しており、壁や床はカビが出ておりました。2階の住宅部分は、生活していたのもあり片付いていました。とはいうものの、二人暮らしにしては、物量が多く介護ベッドなどの大型家具もありやりごたえのある状態でした。
ゴミの分別と処分
さしあたって一番大きな動線を確保した方が効率が良いと判断し、1階の店舗側の清掃から始めました。
ゴミの種類は様々で、普段の生活で出た生活ゴミや当時の酒瓶、当初片付けを進めて断念した際に出たゴミなど大量にゴミを搬出しました。半日かけてゴミを粗方撤去しました。ゴミが無くなるにつれて見えてくる床や壁には、案の定カビが大量発生しており悪臭を放っていました。ゴミの撤去が終わり、ある程度動線が確保できました。テーブルや椅子、大型冷蔵庫も搬出を終え2階の住宅部分へと移ります。1階からの動線が確保できている為、物量は多いものの搬出は思いのほかスムーズに進みました。介護用ベッドは、2階で分解し搬出しました。
ハウスクリーニング作業
家の中の物を全て撤去しハウスクリーニング作業に移ります。
まずは、2階の住宅部分からハウスクリーニングを着工しました。床一面カーペットが敷かれていたので、全て剥がしました。台所やトイレなど水回りも綺麗に掃除をして、全体的に拭き上げ作業を施しました。続いて問題の1階店舗部分の清掃です。1階の床は、タイルだったので高圧洗浄機を使って壁や床を洗い流しました。床は、薬品を使いブラシで奇麗になるまで擦り、壁はカビの根が深かったので張り替える為綺麗に壁紙を剥がしました。乾燥したことを確認し、扉のレールや窓のサッシなど綺麗に拭き上げて作業を終了しました。
消臭・除菌作業
ハウスクリーニングを終え消臭・除菌作業に移ります。
専用の薬剤を噴霧し除菌を行い、オゾン脱臭機も稼働させて消臭しました。
現状復帰
消臭・除菌作業を終えお家の現状回復を行いました。
専門の業者に委託し、剥がした壁紙やカーペットを張り直しました。
引き渡し
全ての作業を終えご依頼者立ち合いの元引き渡しを行いました。
まずはご相談を
今回はごみ屋敷のご依頼でしたが、お部屋の状態によって作業内容が異なります。そのため、悩んだときはぜひ「特殊清掃の窓口」へ一度ご相談のお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
「特殊清掃の窓口」では、ご相談のみでも承っておりますので一度、お問合せしてみてはいかがでじょうか。
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