夏の終わりへとどんどん近づいておりますが、日本全国の特殊清掃士の方々は今まさに孤独死の現場と戦っております。孤独死と言っても形は様々で、病死や事件、自殺が挙げられます。今の時期は死因に関わらず、遺体はすぐに腐敗を始め、体液や血液が床などに流れ汚染されます。未読の新聞の量や臭いにより発覚し警察にご遺体を搬送されてからが特殊清掃士の出番となります。
その中でも昨今、芸能人の自殺が度々ニュースで報道されておりますので『自殺現場』について書かせていただきます。
- 参考記事
①発見されるまで
亡くなられた場合、暑い時期は、亡くなってからすぐに遺体は腐敗を始め、体液や血液が体内から流れ出て、強烈な臭いを発生させます。発見は周囲の方が臭いや新聞の放置具合などの異変に気付き発覚することが多いです。また最近は近所付き合いなどが少なくなったことや、新聞を取る方が少なくなったことなどにより発見が遅れるケースが非常に多くなっております。
②発見されてから
発見されてからは警察にご遺体を搬出していただいた後に事件性が無いか、現場と遺体の検視が鑑識官や医学者によって行われます。検視が終わり、立ち入りを許可されてから特殊清掃士の仕事が始まります。特殊清掃を実施する時間が遅くなると体液などが床に浸透することや、害虫が群がる事で被害がどんどん大きくなってしまいます。また室内に警察官が入る際、窓を破ることも多く、それが原因で害虫の出入りが頻繁になり、被害が近隣にも影響を与えることもあるので早急な対応が必要です。
③見積り、作業
自殺の行い方によっては血液が壁中に付着していることや、体液が床に水溜りのようになっていることもあります。また、薬品を体内に入れている場合、さらに臭いがきつくなっている場合もあり、様々な自殺の形があります。亡くなった場所や発見までの期間、汚染箇所によって費用は大きく変わりますので決まった金額での見積りは存在しません。また市営住宅などの場合は、壁紙やフローリング材を同じ型番にしなければいけないこともあるので管理会社などへの確認は必ず必要となりますのでご注意ください。
作業に関しては近隣への配慮する必要もあり、近隣住民が出勤し終わった時間帯や夜間帯に行う事など現場に合わせ配慮をしていますので先ずはご相談ください。
④最後に
自殺現場は病死や自然死などとは違い凄惨な現場が多いです。現場を見てからPTSDになってしまう可能性がある為、警察から入室許可が出されてからは親族であっても出来るだけ室内には入らず、警察から現場の状況を伺い、先に特殊清掃士に入っていただく事をお勧め致します。
誰にも相談出来ずに困っている、身体が悪く片付けられない等、事情は様々あると思います。ご依頼者の中には今回の様に、「知られたくない」「夜間に作業してほしい」等、様々なご要望があります。
「特殊清掃の窓口」ではこのような時も柔軟に対応出来ます。
「特殊清掃の窓口」では、全国で数千社ある特殊清掃業者の中から【事件現場特殊清掃センター及び特殊清掃事業者連絡機構、さらに、暮らしサポートひだまり協議会の3つの機関による厳しい加盟審査】などを通過し、厳選して掲載しています。