大阪府大阪市2DKのアパートのゴミ屋敷のご依頼がございました。
今回のご依頼は、40代女性のご兄弟からのご依頼でした。
数年前にリストラに遭い、仕事一筋だった女性は無気力状態に。外出の頻度も極端に減り、親族への連絡も途絶え、外の世界からシャットダウンするかのようにひきこもってしまったとのこ。
ご兄弟が異変に気付き、故人の元へ駆けつけたのは数年経った頃だという。
部屋の管理会社からの連絡で【近隣住人から異臭と害虫が酷い】とのクレームが入ったそうで、管理会社からは、至急部屋を片付けて退去してほしいとの申し出があった。部屋の現状を見たご兄弟は、自分たちでは手を付けられないと判断し、特殊清掃業者に連絡が入った。
- 参考記事
① お部屋の状況確認
お部屋の中に入って状況の確認をしました。
リストラのショックからセルフネグレクトとなってしまった女性の部屋は、人一人分の最低限の生活スペースを残して、酷いところは腰の高さまでゴミが積みあがっていました。
② 害虫の駆除
実作業に入る前に住人からのクレームの一つである【害虫】の駆除をしました。
住人の話の通り、部屋の中には、ハエが大量に発生していました。
部屋の中で作業する以上、感染症を防ぎ、また、作業員の作業空間を確保するために害虫の駆除から作業を開始しました。
③ ゴミの分別と処分
本格的なにゴミ屋敷清掃の実作業開始です。
まずは、作業を円滑に進めるために動線の確保をしました。
部屋のゴミは主に生活ゴミが多く、お弁当の食べ残しや飲み物の飲み残しなど、腐って異臭を放っている物が多く見受けられ、ゴミの中には、ペットボトルに用を足して、放置されている物もあり、作業中に破損して、中身が漏れ出ないように慎重に作業しました。
作業を進めていく中で壁や床、下敷きになっていたカーペットや衣類に、ゴミから漏れ出た液体で腐敗やカビが発生しているのを確認。
清掃後のハウスクリーニングやリフォーム箇所が明確になってきました。
④ ハウスクリーニング作業
無事、ゴミの撤去が終わり退去する為のハウスクリーニング作業に移ります。
数年に渡りゴミの山に遮られていた壁や床には、黒ずみやカビ、酷いところではフローリングが腐敗している箇所もありました。
汚れた壁は壁紙を一枚一枚剥がして、拭き上げ作業を施し、床の汚れやホコリも綺麗に掃除しました。
⑤ 薬剤消臭、オゾン脱臭機による消臭・除菌作業
部屋の残置物を無くし、部屋を空の状態にした後、特殊な薬剤を使用して、部屋全体の消臭消毒作業を施します。
臭いの付着している壁紙やホコリ等の残りが無いことを再度確認して、オゾン脱臭機を使って、最終的な消臭作業をしました。
⑥ 原状回復
消臭作業を終えて部屋を返却するための作業を施します。
剥がした壁紙や腐敗していたフローリングの張替を行うために、リフォーム業者に委託し、作業をしてもらいました。
⑦ 引き渡し
全ての作業完了後、ご依頼者と管理会社様の立会いのもと、お部屋の引き渡しをしました。